LancerStratos’s blog

第23回ロボットグランプリに向けたロボットランサー”ランサーストラトス”開発記録

シリアルサーボの使い方1(立志編)

第22回大会までは、ステアリングや槍駆動サーボにはPWM波形を入力信号とする市販サーボモーターを使っていた。例えばTowerProのMG996Rは、中立位置のパルス幅が1,500us、これを±500usの範囲内で変化させて位置コマンドとしている。パルス繰り返し周期は通常10ms程度だが、実験上4msまで可能で3msにするとジッターが発生する。

ランサーストラトスはライントレースのためになるべく早い周期でステアリング操舵したいが、4msのパルス周期だと位置コマンド送出に最大4msの遅れが生じることになり、これを1ms以下にしたいと常々思っていた。そこで第23回大会に向けて、シリアル通信方式サーボの導入を決断した。

近藤科学KRS-2542HVICSは、PWMの代わりにICSという通信方式でマイコンから位置コマンドを受け取る他、現在位置をマイコンに返したり、挙動特性を変更できるなどたくさんの機能を内蔵している。ほかにも、MG996Rに比べ軽量(55g→35.5g)、高電圧対応(6.6v→12v)である点も好ましい。価格は5倍程するがそれだけの価値がある。昔使っていたSANWAのSuper ERG-ZRというPWM方式の高級サーボなどは1万円位したので、それに比べれば安いものだ。

これをSTM32F405で動かすまでにいくつかの苦労があり、はじめて動かせたときはとても嬉しかった。

サーボモーター3種盛り